水上卓哉絵画展 『生きてく証』


水上卓哉絵画展 『生きてく証』

会期:2019年1月30日(水)~2月5日(火) AM10:00~PM7:30 最終日はPM5:00閉場 作家在廊日:会期中 AM12:00~PM5:00 会場:名古屋栄三越 8階 ジャパネスクギャラリー

 水上卓哉君の絵画には水がよく表れる。ぶくぶくと海に沈みながら、揺れる海藻や岩場の陰からヌーッとウミガメが出現したり、それを追いかけて海底から海上を臨む光の輪を追い求めたりと、水中でも水上でも彼の視点は豊富だ。紅茶インクと葦の茎先で描く独特の描線は、荒々しく繊細でいつも震えている。水しぶきに抗い、水流に漂いながら彼自身が水に身を委ね、彷徨いながらも自分の居場所を見つけた充足感が絵から私たちに伝わってくるようだ。  彼の描く世界は青く透明で静かであり、そして一転して猛々しい。赤やオレンジの色彩が溢れんばかりの勢いで生物や動物や植物を通して登場する。その静けさと激しさ、歓喜と怒り、悲哀と希望、まるで水と油が決して交わらないはずなのに、彼という存在が界面活性剤のごとくに両極を融合させる不思議な力を持っている。水上君は若いアーティストだ。近年の活躍はめざましく、日本のみならず世界にもその活動歴を広げている。表現の世界は厳しく難しいものだが、生きる事の両極を既に身体で知って描く事を選んだ人だから、少しも恐れず、衒わず、全身全霊で絵に向い、ゆっくりと語り、そして命をかけて闘おうとしている。絵画の力を信じて、「200年後の君たちに」残せるようなそんな大きな存在の世界を描いてほしいと願う。この度の個展を楽しみにしている。

京都造形芸術大学教授 川村悦子

Profile: 1990年 名古屋市生まれ。12歳の時の交通事故が原因で身体・言語・高次脳に障害が残る。 2017年 京都造形芸術大学大学院芸術研究科(通信教育)芸術環境専攻修士課程 美術・工芸領域洋画分野 修了 ≪ 現代美術家協会 準会員≫ 受賞: 2014年 平成26年度あいちアールブリュット展 優秀賞 2015年 第71回現展 名古屋移動展 東海テレビ放送賞 平成27年度あいちアールブリュット展 優秀賞 Big-iアートプロジェクト2015 入賞 2016年 シェル美術賞2016 入選 第72回現展 名古屋移動展 中日新聞社賞 2017年 京都造形芸術大学(通信教育)修了制作展 「研究室優秀賞」 第73回現展「クサカベ賞」及び準会員推挙 第2回融合・国際障害者芸術展(日本代表)ベスト創造賞 武漢市障害者連合会に収蔵 2018年 第229回ル・サロン2019入選 シェル美術賞2018入選 FACE2019損保ジャパン日本興亜美術賞 入選 Art Works/2010年から2017年まで「名古屋少年少女合唱団が贈るクリスマスコンサート」チラシ原画担当 /2018年7~9月 中日新聞 歌壇俳壇 カット担当 Statement : 制作テーマはoneness。200年後の子孫に美しい地球を残すために人間が何をすべきか…採りすぎたり、汚しすぎたり、使いすぎたりしていないか。生き物の命の輝きを描くことで訴えていきたい 水上卓哉 HP: http://www.atelier-takuya.com

企画: (株)ART BASE PROJECT


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