Teruzo Kobayashi

小林輝三(金工作家)との出会い

 

 1994年、ある作家から土岐市にとてもセンスの良い鉄作品を作る鍛冶屋さんがいるという話とともに、鉄と吹きガラスが組み合わさったランプ作品の写真を観させてもらいました。当時、ランプと言えば欧米のモダンなものか、日本的な作品のどちらかでした。しかし、小林輝三の作品は和と洋が融合したようなランプでしたので、独自の世界観を持っている作家だと感じ、とても興味を持ち早速工房を訪ねました。経歴を伺うと、鍛冶屋さんの四代目として育ち、20代の時にドイツやイタリアの鍛冶屋に飛び込みでヨーロッパの伝統的な技術を学んできた方だと分かりました。そこから、今に至る長いお付き合いが始まりました。天体観測やクラシックカー、音楽など幅広い趣味を持つ小林のロマンチックなハートが全ての作品に滲み出ていて、新作が出る度にワクワクします。いつまでも末長く私をはじめ小林マニアを魅了させてくれることと思います。

 

2015年 石上昌子

プロフィール

 

四代続いた鍛冶屋の息子として、1959年土岐市に生まれる。工房を遊び場として鉄を身近に感じながら育つ。
1983年よりヨーロッパへ複数回外遊。

ドイツを中心に各国の鍛冶屋工房を訪ねるうち、日本人として受け継いだ鍛冶屋の血に目覚める。

生活の中へ鉄を復権することを目指して、現在、名古屋を中心に大阪、浜松などでも作品展を開くかたわら、建築と深くかかわりを持っている。

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