Teruzo Kobayashi

小林輝三(金工作家)との出会い
1994年、ある作家から土岐市にとてもセンスの良い鉄作品を作る鍛冶屋さんがいるという話とともに、鉄と吹きガラスが組み合わさったランプ作品の写真を観させてもらいました。当時、ランプと言えば欧米のモダンなものか、日本的な作品のどちらかでした。しかし、小林輝三の作品は和と洋が融合したようなランプでしたので、独自の世界観を持っている作家だと感じ、とても興味を持ち早速工房を訪ねました。経歴を伺うと、鍛冶屋さんの四代目として育ち、20代の時にドイツやイタリアの鍛冶屋に飛び込みでヨーロッパの伝統的な技術を学んできた方だと分かりました。そこから、今に至る長いお付き合いが始まりました。天体観測やクラシックカー、音楽など幅広い趣味を持つ小林のロマンチックなハートが全ての作品に滲み出ていて、新作が出る度にワクワクします。いつまでも末長く私をはじめ小林マニアを魅了させてくれることと思います。
2015年 石上昌子
